七福神(1/3)

日本のお正月の風物詩、「七福神めぐり」
七福神とよばれる神様たちのところをひとつずつ廻り、
その年の幸運を引き寄せるツアーです。

 

いかにも日本的なコンセプトですが、
七福神の中で、純粋な日本の神様は一人だけ。
これって結構不思議なことというか、すごいですよね。
日本人の宗教的包容力、あらためてすごいな〜と思います。
海外の宗教に寛容すぎるんですよね。昔から。

七福神めぐりが趣味の友人に、
かなりくわしく教えてもらえたのでメモしておきます。

 

・大黒天
もとインドの神様マハーカーラ。怒りの神様で、
もともと恐ろしい憤怒の表情で描かれる神様なのですが、
日本に伝わってきたときに、なぜか大国主命と習合。
その後は、やさしい笑みを浮かべた福の神となりました。
財運・農業・福徳海運・出世の神様です。
とにかく、お仕事関係の開運でいえば、大黒天様が一番ご利益ありそう。
大きな袋とうちでの小槌を持った、頭巾姿は、あまりにも有名。


毘沙門天
もと富と財宝の神様であるインドのクベーラという神様で、
これが中国に入って、仏教四天王の一人である武神となりました。
この中国での戦闘的なイメージが、
日本に入っても受け継がれることになりました。
甲冑を身にまとい、宝棒と宝塔を手にもち、
足の下には邪鬼が踏みつけられ、
七福神の中で唯一いさましい武将の姿をしています。
そのため、とくに勝ち負けのある勝負ごとに関して、ご利益があるとされています。