ひょっとこ&おかめ

ちっちゃいころ、縁日にいくと、
ずらりとお面が並んでました。
キャラクターものなどに混じって、
ひょっとことおかめがいるのをたくさん掛かってて、
かなり不気味に思ってました。

 

おかめは、おかめ納豆っていうのもありますよね。
こんな風に商品に使われているっていうことは、
おめでたいモチーフなのかなと、一見思いがち。

ひょっとことおかめは、両方とも能のお面に
由来があります。
単純に福があるというだけでなく、
ちょっと複雑な意味もあります。

 

まず、ひょっとこは、
「火男」のことで、竈に燃える火を竹筒で吹く役なんだとか。
どうりで、あんな感じで口をすぼめているんですね〜
能の役の中には、色々な役がありますが、火男は道化役といわれる、
コメディー的な役。
そして、「ほらふき」という若干ネガティブな意味もあります。


一方「おかめ」の方も、
同じく能の中の道化役で、人気の役。
ほっぺたがぷくっと張り出しているところが、かめに似ていることから
おかめって呼ばれるようになったそうです。
もともと古くから、日本ではまるまると太った女性の方が福があるとされており、
おかめの別名も「お多福」というほど、縁起のいいものとされます。
ただいっぽうで、おかめは別名「阿多福」ともいわれており、
これは不美人や売れ残りといったような、マイナスの意味もあるみたいなんですね。

 

なので、使いどころをちょこっと注意しなくちゃいけないです。
両方とも。