お雛祭り

そろそろ、お雛祭りの季節。
お雛祭りのひな壇には、縁起のよさそうものがたくさん並んでます。

 

もともと、雛祭りの由来ってどんなものだったんでしょうか。
はじまりはかなり古く、平安貴族の間での厄払いの儀式に源流があります。

貴族たちが、自分の身についた穢れを人形に移し、
川に流し去ってしまうことで、
邪気を祓ったり、厄を落としたりすることが出来ると考えられていました。

ただこれが江戸時代になると、人形自体が美しく華美なものに進化していったため、

だんだんと家に飾るように形式が変わっていきました。
そして、男女共通の厄払いだった儀式も、女の子限定の儀式になっていきました。

 

なので、お雛祭りの本質は、おめでたいものではなく、
厄落としをすることがメインなんですよね。

 

関係ないですが、わたしの中では、雛祭り=桃の花ってイメージがどうしてもあります。

本来雛壇に飾られている木は桜と橘ですが、
なぜか、桃の花を飾るイメージあります。

 

冬枯れの時期が終わり、春の到来をつげる時期に花咲く、桃の花。
あの明るい鮮やかなピンクに、生命力というか、とても前向きなパワーを感じます。
桃の花のかぐわしい香りは、中国では魔除けの効果があるとされていました。
実際、漢方の中にも、桃の葉や実が使われています。

このように、桃には厄よけの縁起があるので、
実は雛祭り本来の厄落としにも、わりと意味が通じるんじゃないかと。