七宝

去年?でしたっけ。正倉院展やっていたのって。
行きたいな〜と思いながら行きそびれてしまいました。

正倉院におさめられている宝物って、
ユニークなデザインが多いですよね。
とくに「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡」という鏡があるのですが、
これがまた美しい〜〜...
この鏡の模様が、七宝形と呼ばれるデザインなんですよね。

この七宝文様は、着物や和のデザインとして定番中の定番です。

 

七宝は、仏教用語でもあり、文様の名前でもあり、
工芸の名前でもあります。
なんとなく、ごっちゃになるので、わかりにくいな〜といつも思います。

 

まず仏教用語としての七宝は、七色の貴重な宝玉のこと。
金、銀、ラピスラズリ、水晶、珊瑚、真珠、瑪瑙のことか?なんて推測されてます。
色とりどりで美しいチョイスですよね。

 

また七宝焼という、工芸としての名前は、
釉薬を使った金属工芸のジャンルのこと。
日本だと、桃山時代あたりから七宝が作られるようになったんでしたっけ。

 

文様としても、本当によく日本のデザインに登場します。
とくに縁起ものとして、家紋では大活躍。
輪を部分的に交差させた文様を七宝文様といい、さまざまな派生があります。
またそれをテキスタイルのようにつなげたものを、七宝つなぎともいいます。
とっても使いやすいデザインなので、今でも和風っぽいモダンなデザインの中でよく使われてますよね〜

 

一番最初の定義からとすると、
七宝をすべて連ねたアクセサリーとかも、作られていたりするんですかね。
お守りや守護の意味でも、加わりそう。
いつか博物館などで、見れたらいいな〜と思います。