鶴亀

千歳飴袋の表には、必ず松竹梅や鶴亀のおめでたい和柄
てんこもりに描かれています。

 

鶴亀の縁起の由来、これはわかりやすいですね。
「鶴は千年、亀は万年」って言う格言のとおり、
両方とも長寿のイメージが定着しています。

実際には、鶴が10〜20年くらい、
亀が30〜50年くらいの寿命なんだとか。
それでも随分永いですよね。
ただ、長寿っていうこと以外にも、
いろいろなおめでたい由来があるようです。

 

まず、鶴の縁起の由来。
生涯でつがいのペアを変えることがほとんどなく、夫婦仲がとってもいい鳥類なので、
夫婦が末永く寄り添っていく象徴とされるそうです。
また鶴の鳴き声が、空高くどこまでも響きわたること、
ヒマラヤ越えを軽々していく姿から、中国では古くから霊鳥とされてきました。

 

また亀ですが、
もともと古代中国の世界観では、
亀の甲羅によって世界が支えられているという
イメージがありました。
亀の甲羅の六角形の文様も、吉兆を表す図形として、
中国のあらゆる伝統的なテキスタイルの中で愛用されています。
また亀は仙人の使いだったり、蓬莱山からの使者だったりと、
神秘的な生き物として様々な伝説の中にも登場。

 

こうした、中国の中での神獣のイメージが、
そのまま日本にも伝わり、今日まで
縁起のいいモチーフとして定着してきました。